神戸が舞台の小説

神戸電鉄殺人事件のレビュー|超地元民として絶句必須なミステリー

神戸電鉄殺人事件レビュー

西村京太郎の『神戸電鉄殺人事件』を読了しました。

超地元な神戸電鉄が舞台の小説、とても楽しみに読みましたが‥。

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『神戸電鉄殺人事件』の3行あらすじ

3行あらすじ
  1. 人気女優が神戸の異人館で遺体で発見される。
  2. アンコールワットで行方不明になった仏像が関係していて、関係者が次々出現。
  3. そのうちの一人が『有馬温泉駅-有馬口駅』の区間で殺害される


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『神戸電鉄殺人事件』の物語と世界

西村京太郎の十津川警部シリーズ。

事件の始まりは横浜で行方不明になった女優

人気女優が横浜でのロケ中に行方不明になります。

もともと気ままな性格だったので、事務所の社長のマネージャーはしばらく様子を見ていたけど、本格的に行方不明な様子。

神戸の異人館で女優の死体が発見

横浜から遠く離れた神戸の小さな異人館のプールで、女優と謎の男性が亡くなっているが発見されます。

愛人関係だった様子はなく、なぜ2人が神戸で亡くなっているのか全く分からない兵庫県警。

次々と現れる謎の人物達

東京にある女優のマンションにはマネージャーが詰めていたが、女優が神戸で発見されたニュースが流れた後『部屋を見せて欲しい』という謎の訪問者が続々と登場。

マンションの共同出資者、占い師、学者‥etc。

事務所のマネージャーと社長はなぜかその人物たちにマンションをご開帳。

登場人物たちの以外な接点はアンコールワットの仏像

十津川警部や兵庫県県警の刑事たちが調べていくうちに、亡くなった女優と謎の人物たちの接点は『アンコールワットの仏像』だということが判明。

第二次世界大戦の混乱に紛れて、アンコールワットから行方不明になった仏像らしい。

‥で、神戸電鉄は?

タイトルの神戸電鉄が出てくるのは、なんと後半になってから。

仏像関係者のひとりが、有馬口駅と有馬温泉駅の区間で殺されているのが発見される。

『神戸電鉄殺人事件』に出てくる神戸

この作品に出てくる神戸は以下の通り。

  • 女優の発見現場となった小さな異人館
  • 新神戸駅
  • 兵庫県警
  • 有馬温泉のホテル
  • 神戸電鉄・有馬口駅ー有馬温泉駅

びっくりするくらい神戸の描写は薄っぺらいです。

殺人現場の神戸の異人館もモデルになれるような建物はないですね。

『海が見渡せる異人館』と描写されてたけど、北野にある建物からは『海を一望』することは出来るけど、見渡すという表現は当てはまりません。

だって三宮の町が広がり、その奥に海が少し見えるだけだし。

海を見渡すなら、塩屋や舞子のあたりの異人館の方が納得できる。

オークション会場となる有馬温泉のホテルは『グランド有馬』で、これは架空のホテルです。

モデルにしたのは多分だけど『有馬グランドホテル』かな。

いずれにせよ、この作品を描くための特別な取材はしてないと思います。

後述しますがタイトルにもなってる『神戸電鉄』の描写もお粗末すぎるし、トリック?謎?に至ってはもう‥ね。

( ゚Д゚)…

『神戸電鉄殺人事件』の感想(ネタバレあり)

ここからはネタバレありです。

どんな小説でも何かしら「おっ」と思える箇所はあるものだし、ましてや地元神戸の超ローカルな神戸電鉄が題材なのに、こんなに読んで損した気持ちになった小説は初めてです。

amazonのレビューで『☆0』があったなら、限りなく0に近い結果になると思う。

まず話の大筋が神戸じゃなくても全然OKなことが残念。

第二次世界大戦後、カンボジアのアンコールワットから貴重な仏像が消えます。

犯人は当時の日本軍部隊。

その孫の世代が仏像を取り合いしているのが事件の大筋で、神戸とはまったく関係ありません。

神戸を舞台に持ってくるために、無理やりありもしない架空の異人館を殺人現場にし、有馬温泉のホテルをオークション会場にして、神戸電鉄をさらなる殺人現場にしただけです。

神戸電鉄の有馬口から有馬温泉駅は、本線からはずれて往復運行しているのは事実です。

でもそれに気づかずうっかり眠ってしまって、犯人にまんまと殺される?

それが謎解き?なんで?

まったく整合性がとれません。

犯人もその区間で殺人する意味が全くないのでは?それどころか足がつきやすくなるのでは?

時刻表トリックとか全くありません。

ただただ『?』が飛び交うだけ。

先述した通り神戸の描写も薄っぺらすぎる。

兵庫県警から有馬温泉に行くのに、なんでわざわざ車で新神戸駅まで送ってもらってから北神電鉄で有馬温泉に行くのかも意味不明。

県庁前から地下鉄乗ったらいいだけでしょうに。

それでも100歩譲って、本筋のアンコールワットの仏像の話が面白かったら☆2くらいはつけるかもしれません。

話の結末を考えるのが面倒になったのか、30ページくらい落丁しているのか?と真剣に悩んだほどの突然のラスト。

しかも十津川警部が詐欺をしています。

こんなに酷い小説は初めて読みました。

いくら大御所だからって、出版社や編集者もよくこの作品を世に出せたものだとある意味感心します。

『神戸電鉄殺人事件』のまとめ

西村京太郎の作品はほとんど読んだことないから何とも言えませんが、著者の作品の中でもワーストに入るんじゃないかと思う。

ドラマならなんとか視聴に耐える作品に仕上がるかもですが、それは脚本家の腕次第でしょうか。

ドラマ化したら怖いもの見たさでは見るとは思います。

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